観音ガールの南無なむ日々 

はじめまして。こちらは滋賀県長浜市地域おこし協力隊観音ガールのブログです。長浜の観音文化をはじめ、歴史や仏像について色々綴っていきます。

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【徒然】まつりの担い手不足から考えたこと

 日本は365日どこかしらでお祭りをしていると言われています。

お祭り大国日本も担い手不足、後継者不足という課題に直面し、

継続を断念するまつりが増えています。

 

1. 国重文「杉野原の御田舞」終止符打つ

2018年2月11日、和歌山県有田川町杉野原に

室町時代からつづくとされる「杉野原の御田舞」が

その歴史に終止符を打ちました。

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 杉野原の御田舞の記事はこちらから毎日新聞より)

舞殿となる雨錫寺の阿弥陀堂にて

稲作の生産過程を模して演じることで

その年の五穀豊穣を祈るまつりです。

このまつりの中で、

「裸苗押し」という褌姿の男たちが肩を組み

「柴燈(サイトウ)」と呼ばれる大火鉢の周りを

まわる荒々しい独特の場面があります。

http://www.town.aridagawa.lg.jp/event_document/sugi-ondanomai-2018.pdf

そんな国重要無形民俗文化財にも指定される本まつりは

過疎・高齢化による担い手不足から

ここ40年ほど隔年で行ってきたとのことです。

しかし、いよいよ次につなぐことが難しいということで

今年をもって休止することになりました。

 

2. 近江奇祭・余呉町上丹生茶わん祭りが危ない!

近江奇祭の一つ、

長浜市余呉町上丹生の茶わん祭りも

3年に一度から5年に一度開催することとなっています。

滋賀県指定無形民族文化財に指定されています。

http://www.mfutamura.com/chawanmatsuri1a.gif

www.biwa.ne.jp

起源について不明ですが、

上丹生に陶器を作る職人がいて、

その職人が陶器を奉納したことに始まります。

 

その後、人形と陶器を組み合わせ、

高さ10メートルに積み上げた山車が

2本の竹製の「さす」で支えられ、

丹生神社から八幡神社へ渡御し、

クライマックスではのこ「さす」を外し

倒れるか、倒れないかのクライマックスを迎えます。

山車のほかに舞、花奴が八幡神社まで渡御します。 

原則、

舞は上丹生の男子小学生

花奴は上丹生25歳までの男子でしたが

現在は舞を男女小学生、花奴を男女中高生となりました。

次の開催で最後になるかもしれないとも言われています…。 

http://www.biwa.ne.jp/~azai/5.jpg

3. 今後、まつりはどうなるか?

では、今後まつりはどのようになるのでしょうか?

昨年、NHKでも日本のまつりについて取り上げられていましたね。

www.nhk.or.jp

お祭りと縁がなかった人が

参加してみたかったお祭りに参加できることは

すごく良いことだと思います。 

自分たちが暮らす場所とは別に

故郷ができるかもしれないですし。

ただし、

「よそからいっぱい入ってきて、違和感とか、そういう感じ。」

(「祭りどう存続?」より引用)

というように、

受け入れ側が外からのまつり参加者を

仲間として認識できていないと

参加者もまた歩み寄ることをしないと

良い影響を受け合うことはないのでしょう。

 

重要となるのは

その地域が今後どのようになりたいか?

であると思います。

「外から来た人と一緒に盛り上げたい」という考えであれば、

観光客よりも深く関わるまつり参加者などを受け入れ

革新して、まつりは続いていくと思います。

 

「昔から変わらずの文化は自分たちで守りたい」という考えであれば、

存続は難しいかもしれませんが、

変わることのないそのままの文化を残すことになります。

ただ記録を取るなどをしないと月日が経つにつれて

忘れられたり、復活したいというときに開催できない恐れがあります。

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その地域がどのようになっていったら良いのか、

まつりをどのようにして行きたいのか

真剣に話し合う場が必要になるでしょう。

4. まつり担い手マッチングについて

最近はお祭りに参加したい方と

お祭りの参加者を募集している団体と

つなぐ団体があります。

  • オマツリジャパン

日本全国のまつり情報が盛りだくさんです。

私も旅行計画するときはチェックしています。

omatsurijapan.com

  • まつりーと

matsuri-sanka.net

  • マツリズム

まつりを知るなら体感するのが一番!

あの奇祭・蘇民祭に気軽に参加できる。

www.matsurism.com

 

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「地元民」のみで「昔からの精神」を最後まで守り締めくくるのか。

「よそ者」を含めて「昔の精神+新しい観点」で変革をもたらすのか。

色んな価値観、考え方があると思います。

ですから、その地域内での対話がきちんとして、

それで決まった方針であれば、

その地域の正解だと思います。

他者から押し付けられるものではないので、

やはり今暮らす地域の方々でまず、

よく今後の地域のあり方を話すことが重要だと思いました。