観音ガールの南無なむ日々 

はじめまして。こちらは滋賀県長浜市地域おこし協力隊観音ガールのブログです。長浜の観音文化をはじめ、歴史や仏像について色々綴っていきます。

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【拝観】南郷の聖観音さん お迎え

12月中は千手千足観音さんが

上野観音ハウスにいらっしゃいますね。

その前まで観音ハウスにいらっしゃった

南郷の観音さんをご存知でしょうか?

 

東京より無事、長浜の南郷にご帰郷の様子をまとめました!

 

 

1. 南郷の観音さんとは? 

南郷の観音さんというと

衣がブーメラン形をしていること

胸に卍の紋があること

で、知られています。

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2. もともとは秘仏

観音さんは現在、南郷会館にて安置されていますが

もともとは隣にある八幡神社に観音堂があり、

そこで祀られていたようです。

それも同じ村の人でも拝観したことがなく

秘仏として扱われていたようです。

 

“子どもの時、見るなと言われてしまうと尚更見たくなり

覗こうとしてあれこれやったが、

どれも失敗して村のおじいさんに

ひどく怒られたわ〜“

“自分たちをお守りくださる観音さんのお顔は知りたいし、

子どもたちにも知ってほしいと思っていましたよ”

“今では全国各地、特に関東からの拝観者が多く

 人が来るたびに観音さんにお会いできるから嬉しいね”

 

南郷の方々のお話を聞いていると

今まで秘仏だった観音さんが拝観できるようになり

観音さんへの愛着がさらに湧いてきたと思います。

長浜ではよく聞く

「ウチの観音さんはね」

「ウチの観音さんのおかげでね」 というフレーズ。

まるで自分のお孫自慢をしているように

「ウチの」観音さんへの愛情を話してくださいます。

 

 3. 観音さんはよぅ帰ってきて

実は南郷の観音さんは南郷会館にいらっしゃる時、

宝冠を身につけていらしゃいます。

観音さんが戻られるまで、

南郷会館では観音さんの宝冠だけお厨子に残っていました。

なんとも言えぬ寂しさ・・・

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実はこの日、観音さんの到着時間が遅れていて

世話方さんと南郷会館で1時間近くお帰りを待っていました。

待つ時間が長くなるにつれて

世話方の方々も

”何時に到着だったか?”

“観音さんがいらっしゃらないと寂しいな”

”早くお会いしたいなぁ”

となんとなくそわそわとしていました。

その姿が初めてのお使いで子どもが帰って来るのを

待っている親のようでした。

 

4. 元の姿に早変わり

ようやく帰ってきて世話方さんたちも大喜び。

”観音さんと観音ハウスから帰ってきたところを

写真に残して何年経っても観音さんのことを伝えるんや”

一生懸命に撮影をする世話方さん。

 

注目の的の観音さんは

東京から戻ってこられて早速宝冠をつけると

一気に雰囲気が変わります。

 

▼before

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▼after

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とにかくこの観音さんはとにかくキュート!

切れ長な目に反して

小顔で

小さい脣で

ものすごいなで肩で

太ももから足先までのラインも細くモデルさんのよう。

個人的には長浜の観音さんの中でも

キュート部門ではベスト3に入るのではないでしょうか?

 

脱線しましたが、

宝冠をつけないと少し日光月光菩薩さんにも似ています。

特に滋賀県甲賀市の願隆寺の日光さんに・・・

http://www.biwako-visitors.jp/shinbutsuimasu/images/shinbutsu/kouka/kouka_016_01.jpg

 

 5. 土地の守り仏

“観音さんもすっかり定位置に収まり

心無しか観音さんも安心されたお顔に見える!!” 

厨子に入られた観音さんを見て世話方さんたちはおっしゃいます。

 

厨子に入られた観音さんを見ると

すっかり「ホトケ様」のお顔をされていました。

先ほどまで「かわいい!キュート!」と騒いでおりました私も

「ホトケ様」本来の姿を前にすると

心落ち着く感覚があります。

 まさにこの南郷をお守りしてくださっているホトケさん

であることを実感しました。

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長浜では観音さんを「ウチの観音さん」と

我が子を可愛がるように親しみを込めて呼ぶ。

「仏像」というとなんとなく「シューキョーチック」なもの

と捉えがちですが、

仏像をどのように解釈するかで

「我が子感覚」にも「シューキョーチック」なものにもなります。

世話方さんは観音信仰は根付いている中でも

信仰を自分自身できちんと解釈しているからこそ

ただ崇めるだけでなく「親しむ」ことができるのだと思います。

 

 ▼観音さんが安置されていた八幡神社観音堂跡

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